前 ハシボソガラス　（嘴細鴉）
Carrion Crow		 快鳥画集
No.0256		 次
ハシボソガラス（Carrion Crow：嘴細鴉）です。スズメ目カラス科の鳥で、全長約47cmです。ユーラシア、アフリカ北部、中近東、日本などに分布しています。ハシボソガラスは北方系のカラスです。原野･農地･漁村･市街地など人里近くから山奥まで広く生息します。雑食性ですが特に植物を好みます。ハシブトガラスが都会のゴミなどに依存しているのに対して，ハシボソガラスは昆虫、鳥の雛･卵、木の実など、より自然の食物を多く食べる傾向があります。貯食することもあります。枝だけではなくハンガーなどの金属など人工的なものも利用して巣を造ります。3-6個の卵を産みます。群れることも多いですが縄張り意識が強いです。テリトリーを犯されそうになると猛禽にも勇敢に襲いかかります。全身が紫色光沢のある黒色で、嘴･足も黒色、虹彩は暗褐色です。嘴は大きく長いですが、ハシブトガラスよりは細く見えます。黒くて単調な色なので絵になりにくいです。
神社のお賽銭を抜き出して鳩の餌の自動販売機に入れて餌を買って食べたり、道路に堅い木の実を置いて自動車にひかせて中身を食べたりと、賢い（？）カラスが多くなってきています。
ウォータークーラーのボタンを押して水を飲む姿がYoutube動画に登場したり、公園にある噴水のように水が出る水飲み装置（立形水飲水栓）のバルブを嘴でつついて回し、水を出して飲んだり水浴びしているハシボソガラスの行動がテレビで放映されたこともあります。
嘴細烏とも書きます。