前 トモエガモ　（巴鴨）
Baikal Teal		 快鳥画集
No.0562		 次
トモエガモ（Baikal Teal：巴鴨）です。 カモ目カモ科の鳥で、全長39-43cmです｡ シベリア東部からカムチャツカ半島で繁殖し、冬期には朝鮮半島、日本、中国南東部に渡ります｡日本には西日本や日本海側に飛来し、数百羽の群も見られます。朝鮮半島では数万以上の大群も見られます。 繁殖地では林に囲まれた川や小さな湖、池、湿地、ツンドラなどに生息し、越冬地では淡水または汽水の湿地、氾濫原などに生息します｡ 草、スゲ、水生植物などの種子、葉、茎などを食べ、軟体動物や昆虫などの水生無脊椎動物も食べます｡ 5月に繁殖をはじめ，水辺の近くの地上に巣を造ります。巣は草に隠れます｡ 卵を6-9個産み、24-25日間抱卵します。 英名ではSpectacled Teal-Clucking Tealともいいます｡ 古くは「あぢ」ともいわれました。 生殖羽の顔は眼を中心に取り巻く黄白色、緑色、黒色の巴形に似た斑紋があり、和名の由来になっていると思われます。