ミカヅキシマアジ (三日月縞味)
Blue-winged Teal
快鳥画集
No.0637
ミカヅキシマアジ(Blue-winged Teal:三日月縞味)です。 カモ目カモの鳥で、全長35-41cmです。 北アメリカ中北部で繁殖し、北アメリカ南部から中央アメリカ、南アメリカ北部で越冬します。 繁殖地では湿地や池、浅い淡水湖、氾濫原などに生息し、越冬地では熱帯のマングローブ林や海岸などの汽水域から塩水域に生息します。 水生植物などの茎、根、葉、種子や藻類、穀物などを食べます。水生軟体動物、昆虫、甲殻類なども食べます。 5月ごろから繁殖をはじめ、草むらに周囲の草や羽毛を敷いた巣を造り、8-11個産卵し、21-27日間抱卵して孵化します。雛は孵化後34-35日で飛べるようになります。 ♂の生殖羽は頭部が藤紫色をおびた灰色で、嘴と眼の間に額上部から喉に達する三日月形の白斑があり、和名の由来になっています。体は黄褐色で胸から下面に黒褐色の小配点が密にあります。肩羽は長くのびて蓑羽になります。尻脇に目立つ白斑があります。上・下尾筒は黒色で、尾は褐色です。翼は雨覆が淡青色で、初列風切は黒褐色、次列風切は緑色の金属光沢のある黒色で翼鏡となります。翼鏡の前方に幅広い白帯があります。嘴は黒色です。足は橙黄色です。非生殖羽は♀に似ていますが、頭部は暗色で翼は繁殖期と同じです。 ♀は全体に褐色で、暗色の粗いうろこ模様があり、次列風切の光沢が少なく白色もほとんどでません。