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キジオライチヨウ（Sage Grouse：雉尾雷鳥）です。 キジ目ライチョウ科の鳥で、全長は♂66-76cm、♀48-58cm、翼開長♂約97cm、♀約84cm、体重♂2.3-3.2kg、♀1.35-1.75kgです｡
北アメリカ中西部に分布しています。留鳥ですが積雪の多い地域では移動します。 乾燥した低木帯、シソ科植物セイジが茂る山麓や平原に生息します｡ セイジや豆科の植物、昆虫などを食べます。毎年4月になると代々受けつがれた場所(アリーナ)に集まり、早朝に数100羽の♂が集まり、尾を放射状に広げてピンと立て、胸にあるオリーブ色の皮膚が裸出した二つの共鳴袋に空気をためこんで胸をふくらませる、ストラットと呼ばれる求愛ダンス（ディスプレイ）を踊ります｡その後、胸の筋肉で圧縮された空気を一気に放出しますが、そのときにコルクの栓を抜くときのようなボンという大きな音をだします｡実際に交尾ができるのは、アリーナの中心部にテリトリーをもつことができた、全体の約l割の♂だけという、極端に不均等な繁殖システムをとることが知られています。
♀は交尾が終わるとすぐにアリーナを離れ、ときには4kmも離れた場所で、丈が25-50cmのセイジの原の窪地に、草やセイジを敷いて巣を造り、 6-8卵産み、抱卵･育雛はすべて♀が行います。
♂♀ともに尾羽の先は長くとがっていて、和名の元になっています｡♂は上面が褐色で、喉と腹は黒色、胸は白色、眼の上には黄色の肉冠があります。♀は全身がほぼ褐色で細かい波状模様があります｡
英名はSage Hen、Sage Chicken、Greater Sage-Grouseともいいます。 |
