前 クロハゲワシ　（黒禿鷲）
Cinereous Vulture		 快鳥画集
No.0684		 次
クロハゲワシ（Cinereous Vulture：黒禿鷲）です。 タカ目タカ科の鳥で、全長102-112cm、翼開長234-274cmです｡日本で記録されているワシタカ類で最大です。 地中海沿岸からアジア東部まで分布しています｡まれにチベット東部、モンゴル･中国北東部などから偏西風に乗って日本まで来ることがあります｡ ヨーロッバでは大木のある地域、中央アジアやチベットでは草原や岩山に生息します。 常に番か多くても4-5羽で生活します｡獲物である動物の死体を食べた後は岩山の上に帰って休みます｡ ヨーロッバやインドでは巨木の枝に巣を造り、白色無斑や赤褐色斑のある（卵91.6×68.7mm）を1個産みます｡ 全身が黒褐色で、頭は黒い皮膚が裸出しています｡後頭には襟巻状の羽毛があります｡飛翔は両翼を一直線にのばして悠々と帆翔します｡飛翔時の翼は長く幅も広く大きいですが、尾は短く少し楔形です｡ 英名ではEuropean Black Vultureともいいます。 生活環境が悪化して絶滅が心配され、フランスなどで保護育成が行われています。