前 21/41 シマフクロウ
Blakiston's Fish-Owl		 次
シマフクロウ（Blakiston's Fish-Owl：島梟）です。
全長66-72cmです｡中国北東部からロシアのプリモルスキーやサハリン南部、北海道、南千島に分布しています。寒冷地の川沿いや湖畔の森林に留鳥として生息します｡主にネズミやリスなどの晴乳類、カモ類や小型の鳥、カエルなどの両生類、ザリガニやエビなどの甲殻類、クワガタなどの昆虫、サケ、ニジマスなど多種の魚を食べますが、ミミズなども食べることがあるそうです。水辺の木の枝に止まって獲物を狙います。巣は主にポプラなどの巨木の樹洞を利用し、3月上旬から中旬に1-2卵産みます｡孵化日数は約35日です。個体数の減少と繁殖力の低下が著しく、北海道でも原生林の伐採に関連してその保護のための総合的対策が求められ、巨木の減少を補うように巣箱を設置したりしています｡釧路動物園では飼育繁殖を試みており、成果をあげています。シマフクロウはアイヌの守り神です｡国の天然記念物に指定されています｡英名でBlakiston's Fish Owlともいいます｡