前 32/41 フクロウ
Ural Owl		 次
フクロウ（Ural Owl：梟）です。
全長50-62cmです。ヨーロッパ中部からスカンジナビア、バルト海沿岸、ロシア、シベリア、韓国、日本にかけて広く分布しています。よく茂った比較的開けた森に生息します。個体数の増加にともない生息域が拡大して人里近いところにも棲むようになってきています。日本では神社仏閣の大木に生息することも多いです。フィンランドでは1960年から広がった巣箱に適応し、数年の内に営巣環境の中で巣箱が最も多く利用されるようになったそうです。主に夜行性で野ウサギ程度の大きさまでの小型哺乳動物を中心に鳥類、爬虫類、昆虫などを捕食します。巣は大きな木の洞を利用することが多いですが、中空の枝の中、木の枝などで造られたカラスや猛禽の古い巣などを利用することもあるそうです。眼は濃い黒褐色です。繁殖期には人間も含めて巣に近付くものに激しい攻撃をしかけ、スエーデンでは「攻撃フクロウ」と呼ばれているそうです。