前 シュモクドリ　（撞木鳥）
Hammerhead		 快鳥画集
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シュモクドリ（Hammerhead：撞木鳥）です。コウノトリ目シュモクドリ科の鳥で、全長50-56cmです。サハラ砂漠以南のアフリカやマダガスカル、アラビア半島西端に分布しています。淡水湖、池、沼地、湿地などの浅い水辺に生息します。 夜明けと夕方に最も活動的となり、水辺の浅瀬や干上がった泥地を歩きまわって、小さな魚類、軟体動物、両生類、爬虫類、甲殻類、水生昆虫などを捕ります｡腐肉を食べることもあります。2-10月の雨期に2回繁殖します｡♂♀が6か月かかって水辺に近い巨木の上や断崖の岩の割れ目に巨大なドーム型の巣を造ります｡小枝や木の葉、茎などを組んで壁や屋根を造り、外側は泥や藻類で塗り固め、餌の残骸、糞、動物の死体、骨などで飾りをつけます｡ 産室の壁は巣は泥や糞で固め、床には壁の草を敷きます。巣の厚さは30cm、屋根の厚さは90cmに達し、直径は1.8cm以上で、大人の体重（60kg）に耐えうる大きさと強さがあります。 3-6卵産み、雌雄で抱卵し、28-32日で孵化します｡雛は巣立つまで7週間を主にオタマジャクシで育てられます。
多くの迷信や伝説に登場し、アフリカに住むいくつかの種族の間では、この鳥の出現は不吉の前兆とされています。英名ではHammerkopともいいます。後頭に水平にのびた長い冠羽があります。この冠羽と嘴が頸と直角に交差してT字形を形づくり、それがハンマーのように見え、英名のもとになっています。シュモクドリという和名もこの形が鐘をたたく木槌の撞木（しゅもく）に似ているところからつけられています。この鳥を食べると不幸になると考えられていたので人に食べられる危険はなく、大きな食肉獣のみが天敵でした。