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ヤンバルクイナ（Okinawa Rail：山原秧鶏）です。 ツル目クイナ科の鳥で、全長約30cm、翼開長50cm、体重約430gです｡ 沖縄島北部の山原（やんばる）地方にのみ留鳥として分布しています｡
平地から低山の常緑広葉樹林に生息します。ときには沢沿い、沼沢地、畑などに現われます｡ 主に早朝と夕方に活動します。単独か番で生活し、昆虫、両生類、甲殻類、小型爬虫類などを食べます｡
5-7月に地上に営巣して、2-3個産卵します。 地上性で飛翔力はほとんどないと推定されていますが、木に登るのは得意で樹上で眠ります。 ケッ、ケッ、キョッ、キョッと断続的に鳴きます。
額、頭上、後頸から背、腰、上尾筒は暗緑褐色です｡顔、喉は黒色で眼の後ろから後方に流れる白線があります｡頸、胸、腹は黒色で白色の横縞が多数あります｡下尾筒は淡褐色で、翼は褐色です｡足と嘴は赤色で、嘴の先端は黄白色です｡
1981年に発見され、新種として認められました。 非常に限られた地域のみに生息し、個体数は極めて少なく、絶滅が危惧されています。森林の伐採や移入動物のマングースによる捕食などにより、生息域の減少が続いています｡国の天然記念物になっています。 |
