前 ノグチゲラ　（野口啄木鳥）
Okinawa Woodpecker		 快鳥画集
No.0654		 次
ノグチゲラ（Okinawa Woodpecker：野口啄木鳥）です。 キツツキ目キツツキ科の鳥で、全長約31cmです｡ 沖縄島北部の山原（やんばる）地方にのみ留鳥として分布しています｡ 常緑広葉樹林に生息します。 木の幹、枝の割れ目や樹皮の下にひそむ昆虫を食べますが、雑食性で、地上でアリなどを捕食したり、植物の実なども食べるようです｡ シイ（スダジイ）の枯れ木や枯れかかった大木に穴を掘って営巣します｡ ♂の頭頂は赤色、背は暗褐色、肩と腰は赤褐色です｡顔は淡い灰褐色で、尾は黒褐色です｡喉は白く、胸以下の下面は暗褐色で、各羽の先端は赤色です。下尾筒は赤色、翼は黒褐色で飛行時の初列風切に白い斑点が見えます｡嘴は青みをおびた黄白色、足は対趾足で，灰黒色です｡♀の頭頂は赤色がなく、黒色です｡ 全個体数は200-600羽程度で、与那覇岳を中心とした生息地の自然環境が開発や伐採のために悪化し、絶滅が危惧されています。 沖縄県の県鳥、国の特別天然記念物に指定されています。