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チゴモズ（Thick-billed Shrike：稚児鵙）です。 スズメ目モズ科の鳥で、全長約18.5cm、体重25-33gです｡ ウスリー地方、朝鮮半島、中国北東部、日本で繁殖し、冬はマレー半島やインドネシアに渡ります｡日本には夏鳥として5月上旬ごろから本州中部以北に局地的に渡来し、8月まで留まります｡
標高1500m以下の低地から低山のアカマツ林などの明るい落葉広葉樹林や針広混交林に生息します。雑木林、果樹園、クワ畑、ゴルフ場などでも見られます｡
樹上や電線で尾を円形に振りながら獲物を探し、地上に飛び降りるようにして昆虫などを捕りますが、樹上でも採餌します｡ 早にえの習性があります。ギュン･ギュン，ギチギチギチと鳴きます｡
樹上に樹皮、枯枝、細根、草などで椀形の巣を造り、産座には枯葉や細根などを敷きます｡6月上旬から7月下旬に3-6卵(約23.5×17mm)産みます｡卵は淡赤褐色に赤褐色と紫色の斑点のあるものと淡青緑色に褐色、緑褐色、灰色の斑点のあるものがあります｡抱卵は雌が14-15日行い、育雛は雌雄が14-15日行います｡
頭は青灰色、背から上尾筒は赤褐色で黒色の槙斑があり、翼と尾は褐色で淡い横縞があります｡過眼線は黒く、喉、頬、下面は鮮やかな白色です｡♀は過眼線が不鮮明で、側胸、脇に黒褐色の横斑があります｡嘴は他のモズ類に比較して太いです。
和名はモズタカ、タカモズ、トラモズとも、英名はTiger Shrikeともいいます。 |
