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2008
1.20
精悍な体に白い頭のアメリカの国鳥ハクトウワシ
(アメリカ、メリーランド州)
2008年1月にアメリカのメリーランド州の国立野生動物保護区でであったハクトウワシ(Bald Eagle:白頭鷲)です。

全長90cmもある大きな鷲で、濃い暗褐色の体に白い頭と白い尾が特徴です。アメリカの国鳥で、英名はAmerican Eagleとも言われるほどで、アメリカでイーグルといったらハクトウワシです。カナダを含む北アメリカにのみ分布しています。

これまでハクトウワシは何回か見たことがありますが、いずれもはるか遠くからでした。猛禽類は用心深くあまり近寄ることができない鳥が多いですが、ハクトウワシもその例に漏れず、遠くの高いところでしか見られないことが多いようです。遠くからでも特徴のある白い頭が目立ち十分魅力的ですが、その精悍な姿を是非近くでじっくり見てみたいものと思っていました。

アメリカに在住されていたSatchanから「ハクトウワシがうじゃうじゃいる」というところを教えていただき、今回訪問してみました。広大な国立野生動物保護区でしたが、自動車でまわれるコースが設定されていて楽に回れました。アメリカには各地に同様の国立野生動物保護区があり、野生動物を保護すると同時に人間との適切な関係が維持されるように設定されています。ここでは随所にハクトウワシの巣があり、中には巣の近くにTVカメラが設置されていてビジターセンターのモニタで営巣状態が監視できるようになっている巣もありました。それらの巣や池の中の島の立木などに多くのハクトウワシがいました。5〜10羽の個体を見たと思います。特に池越えの場所にいるハクトウワシは人間が近付けないと分かっているのか、50mくらいの距離で悠然とくつろいで(?)いました。
一度止まると数十分から数時間動かないことが多く、飛び出しや飛翔の姿を撮影するのは大変です。あまり長い時間が割けなかった撮影で、明るさも不十分でしたが飛び出しの瞬間を撮影することができました。これまで遠くを悠々と飛んでいる姿しか撮影できなかったのですが、今回はダイナミックな姿を収めることができてうれしかったです。


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