前 ズグロカモメ　（頭黒鷗）
Saunders's Gull		 快鳥画集
No.0566		 次
ズグロカモメ（Saunders's Gull：頭黒鷗）です。 チドリ目カモメ科の鳥で、全長29-32cmです｡ 中国東部(遼寧、河北、山東、江蘇省)と朝鮮半島西海岸の塩性湿地で繁殖し、冬は日本、朝鮮半島、中国南部、台湾、ベトナム北部に渡ります｡日本全国から記録があり、西日本で多く、九州の干潟では約1000羽が越冬します｡ 主に干潟や河口に生息します｡ 干潟にいる甲殻類や魚を食べます。 卵は3個産みます。 繁殖地や生息地の塩性湿地と干潟はともに開発の影響を受けやすいことから個体数が減少しています。この場所も潟の埋め立てが進んでいて、ズグロカモメが餌を捕るのに苦労していました。間もなく水がなくなりズグロカモメの採食も不可能になります。その先を考えると悲しくなります。 総個体数は7100-9600羽と見積もられています｡ 英名ではChinese black-headed Gullともいいます｡
カモメの漢字は「區」に「鳥」と書く旧字体の漢字です。日本語によく用いられる文字コードShft_JISでは表示できませんがUnicode(UTF-8)で表示できます。